スタッフ
監督・脚本:テレンス・デイヴィスTerence Davis 1945年11月10日、イギリス、イングランド、リヴァプール生まれ。監督・脚本家。すべての監督作において自身で脚本を担当している。自伝的要素を含む作風が多い。2007年より権威ある英国映画協会会員。中編3部作『テレンス・デイヴィスのトリロジー』が成功した後、初長編作『遠い声、静かな暮し』(88)でカンヌ国際映画祭にて国際映画批評家連盟賞受賞をはじめ批評家より高い評価を得る。また同作は2011年「タイムアウト」誌にて英国150人の映画産業の専門家や文化人達によって“最も偉大なイギリス映画”ランキング第3位に選ばれている。2作目『長い日が終わる』(92/日本未公開)、3作目『ネオン・バイブル』(95)はカンヌ国際映画祭コンペティション部門ノミネート。続いてイーディス・ウォートンの同名小説を原作とした『歓楽の家』(00/日本未公開)を発表。2008年には故郷リヴァプールを扱ったドキュメンタリー『時と街について』(08/日本未公開)がカンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門にてプレミア上映される。その他の近年の作品に『愛情は深い海の如く』(11/日本未公開)、ルイス・グラシック・ギボン原作の『夕暮れの歌』(15/日本未公開)など。 プロデューサー:ロイ・ボウルターRoy Boulter 1964年7月2日、イギリス、イングランド、リヴァプール生まれ。元ミュージシャン。全英アルバムチャート1位に輝いたこともあるバンド「ザ・ファーム」のドラムスを担当していた。その後脚本家に転身し、130以上ものテレビ番組に携わる。2001年にハリケーン・フィルムズのディレクターとなり、フリーでのテレビやラジオの脚本の仕事のかたわら、自社製作作品で脚本、プロデュースなど担当する。主な作品に英国アカデミー賞ドラマ部門やエミー賞で受賞歴のあるテレビシリーズ「The Street」など。ソル・パパドパウロスとはじめて共同プロデュースしたテレンス・デイヴィス監督の『時と街について』(08/日本未公開)で英国アカデミー賞新人プロデューサー賞ノミネート。 プロデューサー:ソル・パパドパウロスSol Papadopoulos スチール・カメラマンからイギリスのナショナル・フィルム・スクールの16mmコースで映像を学び、フリーランスとしてすべての主要な放送局でドキュメンタリーやショート・ドラマを製作する。2000年3月、ハリケーン・フィルムズを設立。ドキュメンタリー、フィクション問わず、世界中の映像を優れた作品に昇華させている。王立テレビ協会賞に6度、英国アカデミー賞に2度のノミネート。ロイ・ボウルターと共同プロデュースのテレンス・デイヴィス監督作は『時と街について』、『夕暮れの歌』に続き本作で3作目。 撮影監督:フロリアン・ホーフマイスターFlorian Hoffmeister 1970年、ドイツ、ブラウンシュヴァイク生まれ。ドイツ映画テレビ・アカデミーで演出と撮影を学ぶ。2014年「バラエティ」誌の“観るべき10人のカメラマン”に選ばれた注目の撮影監督。人気のテレビシリーズを多数手がけており、主な作品は英国アカデミー賞にノミネートされた「サダム 野望の帝国」(08)、エミー賞にノミネートされた「5デイズ」(07)、「プリズナーNo.6」(09)など。主な映画作品は『ワン・デイ・イン・ヨーロッパ』(05)、『愛情は深い海の如く』(11日本未公開)、『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』(15)など。監督としても活躍。最新作はユリア・イエンチ主演の『Die Habenichtse』(16/日本未公開)。 美術監督:ムージェン・セップMerijn Sep アート・ディレクターとして携わった主な作品にベネディクト・カンバーバッチ、レベッカ・ホール出演のイギリスBBC Two、アメリカHBO制作テレビドラマ「パレーズ・エンド」(12)、BBC制作のテレビドラマ「ザ・ミッシング」(14)など。 衣装デザイン:カトリーヌ・マルシャンCatherine Marchand ベルギー生まれ。ベルギー国立高等芸術学校で学ぶ。1984年よりキャリアをスタート。『オルメイヤーの阿房宮』(11/日本未公開)でベルギー・アカデミー賞衣装賞ノミネート、『Vijay and I』(13)と『Marina』(13)では同賞最優秀衣装賞受賞。他携わった主な作品に『タンゴ・リブレ 君を想う』(12)、『リリーのすべて』(15)など。
イントロダクション
北米の小さな町アマストで、白いドレスを着て美しい自然につつまれた屋敷から出ることなく無名のうちに亡くなったエミリ・ディキンスン。死後、部屋から1800篇近くの詩が発見されて今や、世界の多くの芸術家に影響を与えている。 1886年、北米マサチューセッツ州の小さな町アマストで、ラヴィニア・ディキンスンは整理ダンスの引出から、清書されて46束にまとめられた1800篇近くに及ぶ詩稿を発見した。それらは亡くなった姉エミリのものだった――。「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」は、アメリカを代表する女性詩人エミリ・ディキンスン(1830-1886)のベールに包まれた半生を描いた作品である。エミリは清教徒主義の影響を受けるアメリカ東部の上流階級で生まれ育ったが、やがて後に伝説となる、白いドレス姿で屋敷から出ることなく、孤独な生活を送るようになり、数多くの詩を書き残した。 彼女の詩は、自然や信仰、愛や死をテーマに、繊細な感性と深い思索のなかで記されたものだ。その独特のスタイルからは詩作への強い信念が感じられる。エミリは生前に評価されることは、ほとんどなかったが、いまや文芸にとどまらず、多くの芸術家に影響を与えている。武満徹は詩から着想をえて「そして、それが風であることを知った」を作曲し、サイモン&ガーファンクルは彼女にまつわる歌「エミリー・エミリー」「夢の中の世界」をアルバムに収め、ターシャ・テューダーは「まぶしい庭へ」で挿絵を手がけたほか、チャールズ・シュルツの漫画「スヌーピー」の題材にもされた。またウディ・アレンはエミリのファンで、著書の短編集のタイトル「羽根むしられて」は、エミリの詩の一節、“希望は心の中に留まる羽根のあるもの”(新倉俊一訳)と照応していると語っている。 本作は、エミリ・ディキンスンという偉大な詩人に捧げられたオマージュである。撮影はアマストにあるエミリが実際に暮らした屋敷とスタジオで行われ、約20篇の彼女の詩を織り込み、彼女のかたくななまでに思いを秘めた少女時代から、詩作を心の拠りどころにした晩年から死までを、敬愛の思いをこめて描いている。人生と死、そして永遠を真正面から見つめつづる孤独な魂の姿は、リアルなまでに見る者の琴線にふれるだろう。 監督は、「遠い声、静かな暮し」(1988)のイギリスの名匠テレンス・デイヴィス。寡作ではあるが、その誠実な作りにファンは多い。「ディキンスンは死後に評価されましたが、それは不当です。彼女は真に偉大な芸術家であり、永遠に賞賛されるべき人です」と語っている。主人公エミリを演じるのは、ベテラン女優のシンシア・ニクソン。7年にわたって放送された人気テレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダ役でエミー賞助演女優賞を受賞している。シンシアはエミリ・ディキンスンの熱心な愛読者でもあり、難しい役柄に果敢に挑み、大きな評価を得た。

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Introduction

1886年、北米マサチューセッツ州の小さな町アマストで、ラヴィニア・ディキンスンは整理ダンスの引出から、清書されて46束にまとめられた1800篇近くに及ぶ詩稿を発見した。それらは亡くなった姉エミリのものだった――。

Story

19世紀半ばのマサチューセッツ州。家族と離れ、マウント・ホリヨーク女子専門学校に通っていたエミリ・ディキンスンは、学校での福音主義的な教え方に神経質になっていた。そんなエミリを家族が迎えにやってくる。

Staff

主人公エミリを演じるのは、ベテラン女優のシンシア・ニクソン。7年にわたって放送された人気テレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダ役でエミー賞助演女優賞を受賞している。

Emily Dickinson

アメリカの詩人 生前に発表した詩の数:10篇  死後発見された詩の数:約1800篇 生涯独身を貫き、後半生を、白いドレスを着て屋敷から出ることがなくなる。

スタッフ

監督・脚本:テレンス・デイヴィス
Terence Davis

1945年11月10日、イギリス、イングランド、リヴァプール生まれ。監督・脚本家。すべての監督作において自身で脚本を担当している。自伝的要素を含む作風が多い。2007年より権威ある英国映画協会会員。中編3部作『テレンス・デイヴィスのトリロジー』が成功した後、初長編作『遠い声、静かな暮し』(88)でカンヌ国際映画祭にて国際映画批評家連盟賞受賞をはじめ批評家より高い評価を得る。また同作は2011年「タイムアウト」誌にて英国150人の映画産業の専門家や文化人達によって“最も偉大なイギリス映画”ランキング第3位に選ばれている。
2作目『長い日が終わる』(92/日本未公開)、3作目『ネオン・バイブル』(95)はカンヌ国際映画祭コンペティション部門ノミネート。続いてイーディス・ウォートンの同名小説を原作とした『歓楽の家』(00/日本未公開)を発表。2008年には故郷リヴァプールを扱ったドキュメンタリー『時と街について』(08/日本未公開)がカンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門にてプレミア上映される。
その他の近年の作品に『愛情は深い海の如く』(11/日本未公開)、ルイス・グラシック・ギボン原作の『夕暮れの歌』(15/日本未公開)など。


プロデューサー:ロイ・ボウルター
Roy Boulter

1964年7月2日、イギリス、イングランド、リヴァプール生まれ。元ミュージシャン。全英アルバムチャート1位に輝いたこともあるバンド「ザ・ファーム」のドラムスを担当していた。その後脚本家に転身し、130以上ものテレビ番組に携わる。2001年にハリケーン・フィルムズのディレクターとなり、フリーでのテレビやラジオの脚本の仕事のかたわら、自社製作作品で脚本、プロデュースなど担当する。主な作品に英国アカデミー賞ドラマ部門やエミー賞で受賞歴のあるテレビシリーズ「The Street」など。ソル・パパドパウロスとはじめて共同プロデュースしたテレンス・デイヴィス監督の『時と街について』(08/日本未公開)で英国アカデミー賞新人プロデューサー賞ノミネート。


プロデューサー:ソル・パパドパウロス
Sol Papadopoulos

スチール・カメラマンからイギリスのナショナル・フィルム・スクールの16mmコースで映像を学び、フリーランスとしてすべての主要な放送局でドキュメンタリーやショート・ドラマを製作する。2000年3月、ハリケーン・フィルムズを設立。ドキュメンタリー、フィクション問わず、世界中の映像を優れた作品に昇華させている。王立テレビ協会賞に6度、英国アカデミー賞に2度のノミネート。ロイ・ボウルターと共同プロデュースのテレンス・デイヴィス監督作は『時と街について』、『夕暮れの歌』に続き本作で3作目。


撮影監督:フロリアン・ホーフマイスター
Florian Hoffmeister

1970年、ドイツ、ブラウンシュヴァイク生まれ。ドイツ映画テレビ・アカデミーで演出と撮影を学ぶ。2014年「バラエティ」誌の“観るべき10人のカメラマン”に選ばれた注目の撮影監督。人気のテレビシリーズを多数手がけており、主な作品は英国アカデミー賞にノミネートされた「サダム 野望の帝国」(08)、エミー賞にノミネートされた「5デイズ」(07)、「プリズナーNo.6」(09)など。主な映画作品は『ワン・デイ・イン・ヨーロッパ』(05)、『愛情は深い海の如く』(11日本未公開)、『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』(15)など。監督としても活躍。最新作はユリア・イエンチ主演の『Die Habenichtse』(16/日本未公開)。


美術監督:ムージェン・セップ
Merijn Sep

アート・ディレクターとして携わった主な作品にベネディクト・カンバーバッチ、レベッカ・ホール出演のイギリスBBC Two、アメリカHBO制作テレビドラマ「パレーズ・エンド」(12)、BBC制作のテレビドラマ「ザ・ミッシング」(14)など。


衣装デザイン:カトリーヌ・マルシャン
Catherine Marchand

ベルギー生まれ。ベルギー国立高等芸術学校で学ぶ。1984年よりキャリアをスタート。『オルメイヤーの阿房宮』(11/日本未公開)でベルギー・アカデミー賞衣装賞ノミネート、『Vijay and I』(13)と『Marina』(13)では同賞最優秀衣装賞受賞。他携わった主な作品に『タンゴ・リブレ 君を想う』(12)、『リリーのすべて』(15)など。

イントロダクション

北米の小さな町アマストで、白いドレスを着て
美しい自然につつまれた屋敷から出ることなく
無名のうちに亡くなったエミリ・ディキンスン。
死後、部屋から1800篇近くの詩が発見されて
今や、世界の多くの芸術家に影響を与えている。


1886年、北米マサチューセッツ州の小さな町アマストで、ラヴィニア・ディキンスンは整理ダンスの引出から、清書されて46束にまとめられた1800篇近くに及ぶ詩稿を発見した。それらは亡くなった姉エミリのものだった――。
「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」は、アメリカを代表する女性詩人エミリ・ディキンスン(1830-1886)のベールに包まれた半生を描いた作品である。エミリは清教徒主義の影響を受けるアメリカ東部の上流階級で生まれ育ったが、やがて後に伝説となる、白いドレス姿で屋敷から出ることなく、孤独な生活を送るようになり、数多くの詩を書き残した。

彼女の詩は、自然や信仰、愛や死をテーマに、繊細な感性と深い思索のなかで記されたものだ。その独特のスタイルからは詩作への強い信念が感じられる。エミリは生前に評価されることは、ほとんどなかったが、いまや文芸にとどまらず、多くの芸術家に影響を与えている。武満徹は詩から着想をえて「そして、それが風であることを知った」を作曲し、サイモン&ガーファンクルは彼女にまつわる歌「エミリー・エミリー」「夢の中の世界」をアルバムに収め、ターシャ・テューダーは「まぶしい庭へ」で挿絵を手がけたほか、チャールズ・シュルツの漫画「スヌーピー」の題材にもされた。またウディ・アレンはエミリのファンで、著書の短編集のタイトル「羽根むしられて」は、エミリの詩の一節、“希望は心の中に留まる羽根のあるもの”(新倉俊一訳)と照応していると語っている。

本作は、エミリ・ディキンスンという偉大な詩人に捧げられたオマージュである。撮影はアマストにあるエミリが実際に暮らした屋敷とスタジオで行われ、約20篇の彼女の詩を織り込み、彼女のかたくななまでに思いを秘めた少女時代から、詩作を心の拠りどころにした晩年から死までを、敬愛の思いをこめて描いている。人生と死、そして永遠を真正面から見つめつづる孤独な魂の姿は、リアルなまでに見る者の琴線にふれるだろう。

監督は、「遠い声、静かな暮し」(1988)のイギリスの名匠テレンス・デイヴィス。寡作ではあるが、その誠実な作りにファンは多い。「ディキンスンは死後に評価されましたが、それは不当です。彼女は真に偉大な芸術家であり、永遠に賞賛されるべき人です」と語っている。主人公エミリを演じるのは、ベテラン女優のシンシア・ニクソン。7年にわたって放送された人気テレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダ役でエミー賞助演女優賞を受賞している。シンシアはエミリ・ディキンスンの熱心な愛読者でもあり、難しい役柄に果敢に挑み、大きな評価を得た。